どうも、TSUNJI(@tsunji1983_web)です。
僕は、前職でWeb制作会社に勤務していたころから数えると、だいたい以下のようなサーバーを利用してきました。
- ロリポップ!
- ハッスルサーバー
- WADAX
- 大塚商会
- さくらインターネット
- CPI
- Amazon EC2
- エックスサーバー
- wpX
- 自作サーバー(Linuxベース)
- Zenlogic(2018年3月 New!)
それぞれのサーバーに、費用や拡張性など良いところがあって利用してきたのですが、2017年現在、「 中小企業が自社のHPを作るならエックスサーバーを選んでおけば間違いない! 」という結論に達しました。
今回は、「なぜエックスサーバーがおすすめなのか?」についてご紹介させていただきます。
目次
Webサーバーの種類
HPを公開する「Webサーバー」は、だいたい3種類に分けることができます。
専用サーバー(数千円~数万円/月)
サーバー1台を自社のものとして利用できます。自由にシステムを組んだり、サーバーにインストールされているアプリケーションを選んだりできるので、高いカスタマイズ性があります。
イメージとしては、「 内装を自由にできる一戸建てを借りるようなもの 」といったところですかね。
共用サーバー(数百円~数千円/月)
1台のサーバーを複数人で利用します。「 マンションの一室を借りるのようなもの 」なので、準備された設備の中でHPを運営していくことになります。
メゾネットタイプのマンションのように、共用サーバーにもかかわらず、ある程度の自由度とカスタマイズ性のあるVPS(Virtual Private Server = 仮想専用サーバー)というタイプもあります。
自社サーバー(数万円~数十万円/月)
自分で専用のパソコン(サーバー機)を準備してサーバーOSをインストールし、インターネットに公開する方法です。「 土地から準備してイチから家を建てるようなもの 」で、自由度が最も高いのと同時に難易度も高くなります。
サーバー機材だけでなく、安定的なネット回線やトラブルに備えたバックアップ体制の構築など、設備費も高くなってしまうため、特別な理由がない限りおすすめはしません。
中小企業が選ぶべきWebサーバーは?
自由度・コストともに、「共用サーバー」<「専用サーバー」<「自社サーバー」と高くなっていきます。
中小企業において、これからHPを作ろうという状況であるならば、「 何でもできる自由度より、手軽に始めることのできるスピード感 」のほうが重要ではないでしょうか?
「運営するシステムに高いスペックのサーバーが必要」とか、「他社のHP制作を請け負う予定があるので高スペックのサーバーが良い」などの特別な理由が無い限り、まずは共用サーバーでスタートすれば良いでしょう。
ただし、共用サーバーであればどれでも良いというわけではありません。
共用サーバーを選ぶポイント
中小企業のHPを運営する共用サーバーを選ぶ上で、僕は3つの重要なポイントがあると考えています。
セキュリティの高さ
ほとんどの企業がなんらかのHPを持っている昨今において、もっとも重要なのは「 セキュリティの高さ 」です。
なぜなら、「サイバー攻撃を受けて個人情報が流出した」とか「HPを勝手に書き換えられてしまった」など、様々なネット犯罪に巻き込まれる可能性があるからです。
HPを運営する以上、そのリスクを理解してちゃんと対策しておく必要があるでしょう。
表示速度の早さ
ページの表示が遅くなるほど、ユーザーはHPを見てくれなくなります。
参考表示速度が1秒→7秒で直帰率は113%↑、モバイル向けサイトのUXはとにかくスピードが命 | 海外SEO情報ブログ
検索エンジンの最大手であるGoogleは、「誰もが見やすいサイト」の運営を強く推奨しており、表示速度が早いサイトのほうが検索順位が高くなる傾向があります。
せっかく作ったHPを少しでもたくさんの人に見てもらうためには、「 表示速度の早さ 」を無視するわけにはいきません。
コストパフォーマンスの良さ
いくらでもお金をかけることができるなら、性能の高い専用サーバーを借りたほうが良いに決まっていますよね。
しかし、中小企業ということは、月々の運営費に数万円かかるのは避けたいところ。「スペックは高いほうが良い!でもそんなにお金は払えない」といった、悩ましい現状があるはずです。
だからこそ、「 月々の利用料のわりにスペックの高い、コストパフォーマンスの良いサーバー 」を探すべきでしょう。
エックスサーバーをおすすめする理由
「セキュリティの高さ」「表示速度の早さ」「コストパフォーマンスの良さ」という、共用サーバーを選ぶ上での3つのポイントから、なぜエックスサーバーがおすすめなのかについてご紹介します。
セキュリティ面でのおすすめ理由
エックスサーバーは通常の利用料の範囲で「SSL証明書」が利用できたり、「海外からのアクセスをブロックする機能」がついていたりします。
まず「SSL証明書」とは、「 HPを見る際の通信を暗号化してセキュリティを高める技術を導入していることを証明するもの 」です。通常は1年間で数千円~数万円の費用がかかるのですが、エックスサーバーであれば無料で利用することができます。
また、「海外からのアクセスをブロックする機能」とは、「 日本以外からHPへのアクセスがあった場合、自動的にブロックする機能 」です。HPを運用するようになると分かるのですが、海外、特にロシアや中国からのスパムアクセス(宣伝やサイバー犯罪目的の不正アクセス)が非常に多いので、これを自動的にブロックできるだけでも、非常に安心してHPを運用することができるようになります。
表示速度面でのおすすめ理由
HPの表示速度を早めるためには、「 HP自体の軽さ 」と「 サーバーの処理能力の高さ 」が重要となります。
エックスサーバーには、「mod_pagespeed設定」や「PHP高速化設定(FastCGI化)」といったHPの表示速度を早めるための設定が豊富に揃っています。
参考mod_pagespeed設定 | レンタルサーバー【エックスサーバー】
参考PHP高速化設定 | レンタルサーバー【エックスサーバー】
コストパフォーマンス面でのおすすめ理由
共用サーバーの月額利用料は、だいたい3つくらいのグループに分けることができます。
- 安い:300円~500円
- 中間:1,000円~1500円
- 高い:3,000円~
エックスサーバーは、この3つのグループのうちの「中間グループ」で、1,080円/月(12ヶ月分を一括支払いの場合)で利用できるのですが、この料金のなかにはこれまで説明してきた「セキュリティの高さ」や「表示速度を早めるための機能」が全て含まれているんです。
しかも、サーバスペックも「最新の20コアCPU、大容量192GBメモリ(公式HPより)」とかなり充実しているうえ、記憶媒体はハードディスクではなく「SSD」なのでデータの書き込み速度もめちゃくちゃ早い!
「高いグループ」のサーバーよりスペックが高いことすらありえるので、コストパフォーマンスが良いのは間違いありません。
まとめ
中小企業でHPを運営する場合、初期投資を抑えるために、特別な理由がない限り共用サーバーを利用するのがおすすめです。
しかし、安ければ良いというわけではなく、将来に渡って運営していくために「 安心で高速な共用サーバー 」を選ぶべきでしょう。
冒頭でもご紹介したように、僕ははこれまで10種類近いWebサーバーを仕事や趣味のブログ運営で使ってきた経験があります。
「最初は格安レンタルサーバーで始めて、アクセスが増えたらサーバー移転しよう!」と考えていて、いざ移転する段階になってサーバーの仕様が異なるためにものすごく苦労したり、「VPS(仮想専用サーバー)ならスペックが高いわりにコストは抑えることができるよね!」と思っていたら、プログラムのインストールやバージョンアップを自分でする必要があって人的コストがとんでもないことになったり、と大小様々な失敗をしてきました。
そんな経験から、最終的に落ち着いたのが『エックスサーバー』なんです。
今では、自分のブログや勤めている会社、お付き合いのある企業様など、計5アカウントを取得してエックスサーバーを使い倒しています(笑)
「これから企業HPを作ろう!」と考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。